能楽観世流とは
(のうがくかんぜりゅう)
観世流は、南北朝時代に大和(奈良県)で活動していた猿楽芸能のひとつ、結崎座に所属し、大夫(座を代表する役者)を勤めていた観阿弥が初代。 観阿弥、世阿弥父子によって芸能として洗練され深みを増す。 優美で繊細な表現が特徴。
愛知県芸術劇場小ホールで行われた無観客公演「伎芸精髄 あいちのエスプリ」、伝統と創造が織りなす魂《エスプリ》の奏で。
代表的な演目、新しい時代への挑戦を感じるチャレンジ演目を、伝統の系譜や公演にいたるまでの制作過程、公演にかける思いを踏まえ30分の映像でご紹介します。
2つの演目は、全編ご覧いただけるクリップでもお楽しみください。
日本各地に伝わり、人々に親しまれてきた「羽衣伝説」をもととした、能楽本来の伝統的な魅力があふれる演目「羽衣」を上演します。
渓流の釣り人と鱒が登場する、久田勘鷗氏の新作能「鱒」。 シューベルト作曲「鱒」の弦楽五重奏の演奏と声楽家の歌唱に合わせ、鱒の動きも取り入れた能舞を披露します。
観世流は、南北朝時代に大和(奈良県)で活動していた猿楽芸能のひとつ、結崎座に所属し、大夫(座を代表する役者)を勤めていた観阿弥が初代。 観阿弥、世阿弥父子によって芸能として洗練され深みを増す。 優美で繊細な表現が特徴。
久田勘鷗氏は、シテ方観世流能楽師・久田秀雄(重要無形文化財総合指定保持者)の次男として生まれる。4歳で初舞台。
子役として数多くの舞台に出演し、早くから能の道に精進を重ねる。
独立後は中部・関西を中心に舞台活動をする傍ら「久田観正会」を主宰し、多数の後進を指導育成している。
1991年重要無形文化財(総合指定)認定、2018年度愛知県教育表彰、2019年度文化庁地域文化功労者表彰受賞。
語り:石澤典夫